自治体関係者様へ

開発の経緯

私たちは建材・建築屋としての事業をベースにした会社です。
そのネットワークで阪神淡路大震災、東日本大震災など、数多くの被災地においてボランティア活動を行ってきました。
そこで得た実践経験に基づき、被災地で活躍できる車両を開発することになった経緯があります。
そして、ボランティアに参加する側として注意しなければならない重要課題の一つ
「どういった車両を用意するか」という問題を検討することになりました。

大規模災害へのボランティア活動で気づいた「ハイエース」の可能性

「避難拠点として利用できる」「ボランティ活動のベース拠点としても有用である」「被災地で邪魔にならない」「強度と機動力の高さ」私たちはこれまでのボランティア活動経験を通じて、こういった条件をバランスよくクリアできるのがハイエースだという考えに至りました。

高級なキャンピングカーを
導入することの難しさ

もちろん、エアコンやシャワーなどがついた“キャブコン”と呼ばれる大型車両も存在しており、一見こういった高機能で高級なものの方が歓迎されると思われがちです。しかし、被災地における避難拠点・ボランティアの活動拠点として利用するにはリスクも多く、必ずしも適した車両ではないのです。これは現場を経験した立場だからこそたどり着いた見識です。

避難所として高級なキャンピングカーを導入することの問題点

避難所として高級キャンピングカーを導入する場合はさまざまな問題が懸念されます
  • コストの問題
    1台あたり700万円を超える
  • 利用人数の限界
    一部の方だけが利用できる場合、別の混乱を招く恐れ
  • 機動性の問題
    小さな道路を通りづらい、駐車スペースをとってしまう
  • モラルの問題
    ボランティアスタッフが家庭用エアコン付き、シャワー付きのキャンピングカーでの参加は、
    被災者感情を逆なでる
このような理由で、私たちは被災地で役立つ車両と社会システムを普及させることを目的とし、ハイエースをベースにしたキットの開発に踏み切ることとなりました。

導入のメリット

  • キャンピングカーに比べ低コスト

    1台700万円以上もするキャンピングカーを購入する予算を確保することは、簡単なことではありません。しかしGL★BASEなら、ハイエース(対象車種)と合わせても400万円程度となり、そのハードルはぐっと下がるはずです。
  • 登録手続きが容易にできる

    GL★BASEは「ハイエース スーパーGL」に載せるだけ。キャンパーキットは一般的な荷物扱いとなるため、ナンバー変更は不要。また、シート交換、陸運局の構造変更、記載変更などの煩わしい手続きも一切必要ありません。
  • 仕様変更の手軽さ

    基本的にはハイエースなので、荷室のキャンピングキットをおろせば、セカンドシートを折りたたんで元の商用車の仕様に戻り、長尺の荷物・体積の大きな荷物を載せることもできます。
  • 保管・輸送のしやすさ

    GL★BASEを使わない時は、ユニットを分解してコンパクトにまとめて保管できるのも大きな利点です。つまり災害時には分解して陸送できるため、現地のハイエースを利用してGL★BASEを活用することができます。
  • 法人への協力要請のしやすさ

    キャンピングカーを何十台も災害対策車両として常時確保するには、固定資産やスペース上の問題がありますが、ハイエースであれば所有できる法人も多いです。通常時はハイエースを法人に所有していただけるため、災害時のみ市町村に貸し出していただくよう協力要請および導入のための助成がしやすくなります。
    (具体例は下記参照)
  • 救助活動の拠点以外としても
    利用可

    災害ボランティアのベース拠点

    医療施設などの待機場所や感染症などの受付

    感染症などの感染者の方の待機スペース

    普段のイベント業務(営業拠点、作業拠点、受付、休憩空間)

<法人との連携の具体例>

  • 全国に十カ所以上拠点を持つ会社に、本社の倉庫で5台分のGL★BASEを保管していただきます。
  • それらをハイエース1台に載せて現地へと輸送を行います。
  • 現地にある支店のハイエースを使用していただくことで、15〜20名分の臨時の避難所として、防災拠点やボランティア活動の拠点になります。
    (※GL★BASE搭載ハイエース1台あたり5名収容可能とする)

仕様・オプション

自治体・医療法人向け
特別キット

GL★BASE搭載の「ハイエーススーパーGL」基本構造

1運転席・助手席
3リアシート
セカンドシート背面にはテーブルを設置。シートを倒すとテーブルとしてご利用いただけます。
2背面シート
通常のハイエースではデッドスペースとなる運転席と助手席の背面にも人が座れるよう、座面シートを装備。後ろ向き2人分の座席が増えます。(背もたれはオプションで追加装備可能)
4荷室
この部分にGL★BASEのユニットが組み込まれます。バッテリー・簡易トイレの専用スペース・シンクなどが入ります。

GL★BASE キャビネット
機能詳細

GL BASEのキャビネットには様々な機能があります
1キャビネット
上下分割機能付きの大型キャビネット。❸の天板が収納できます。
オプションでオールフラット仕様も追加できます。
2トイレ格納スペース
パッキング方式のトイレが設置可能です。
※トイレは別売となります
3ベッドスペース
キャビネット中央に上蓋を引くことでフラットになり、ゆったりとしたベッドスペースとしてご利用いただけます。
4シンク
自治体・医療法人製品のみを対象にシンクを標準搭載しています。

スペック・オプション

  • 搭載可能車種

    ハイエース スーパーGL

    TOYOTA 公式サイト ハイエース商品ページ https://toyota.jp/hiacevan/
  • 仕様

    標準装備

    運転席助手席後ろシート

    セカンドシート 大型背面テーブル(W:1350mm D:550mm)

    オプション

    運転席助手席後ろシート 背もたれ

    キャビネット:フルフラット対応

推奨パーツ(別売)

  • 上記の基本仕様に加えて様々なオプションを組み合わせることで、
    ご利用用途に合わせたカスタマイズか可能です。
    ポータブルバッテリー

    Jackery ポータブル電源 1500

    型番:PTB152

    426300mAh/1534.68Wh

    アウトドアや災害時の電源確保にとても便利です。数日間電気が使えない環境下でも、安心の大容量モデルで、ソーラーパネル充電にも対応。信頼の国内メーカー品質基準をクリアしています。
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  • 簡易トイレ(ラップ方式)
    ラップポン SH-1
    車に積んでおけば災害や悪天候などで立ち往生してしまっても安心。オプション品として充電式の専用バッテリー※やシガーソケット※からも給電できる専用DCケーブルも用意しているので、どこでも使用可能です。
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  • 充電式保冷温庫
    ・マキタ社製 充電式保冷温庫
    ・40Vmax
    ・CW001GZO
    マイナス18℃から60℃まで手軽に保冷&保温が可能です。容量20Lの大容量で、500mLペットボトルは約20本、2Lペットボトルは約4本まで収納可能です。
    ジャストサイズで設置できるようにキャビネットを設計しています。
    Amazon商品ページはこちら

一般向け製品の紹介ページはこちら

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10年保障

自治体・医療法人のみを対象とした10年保証

私たちは社会貢献の一環として、自治体・医療法人向け商品に限り、10年保証サービスを行っております。
災害ボランティアや自治体等のご利用において、重量物の高出力発電機を乗せた緊急用のポンプや被災地用浄水機動設備など、一時的であっても思わぬ負荷を乗せてしまい損傷した場合、写真や参加証明をお送りいただけれ特例として無償ですべて交換いたします。

よくあるご質問

  • 大量生産用のオリジナルキットの製作を依頼することは可能ですか?

    可能です。当社と自治体様とで打合せをさせて頂きます。

お問い合わせ

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